素顔が見られる、女の子投稿型フォトダイアリー。
浴衣の色気は、布の向こう側にある“秘密”だ。
洋服は輪郭を描く。だが、浴衣は“ぼかす”。
だからこそ男は、その下に何があるのか、想像せずにはいられない。
帯で締めつけられた腰まわりは、かえって布越しの肉感を強調する。歩くたびに揺れる裾。しゃがんだ瞬間、ふくらはぎがちらりとのぞく。
それだけで、喉が渇く。
“脱がなければ見えない”という制約が、逆に男の妄想をかき立てるのだ。
──帯を解いたらどうなるのか。
──その下に、下着はつけているのか。
──それとも、つけていないのか。
そう考え始めた瞬間、もう目の前の彼女が、浴衣という仮面をまとった官能そのものに見えてくる。
衿元が少し乱れているだけで、たまらない。
そこに汗が一滴流れたら、それはもう一つの背徳の合図だ。
彼女が無防備に髪をかきあげる。うなじがあらわになり、肌が粟立つ。
そのときの首筋から肩にかけてのライン。見えているのはわずかな肌なのに、なぜか全身を抱きしめたような錯覚を抱く。
浴衣には「脱がす」という過程がある。
それが洋服にはない“エロスの手順”だ。
帯を解く。ふわりとほどける。
音はない。けれど、確かに「その瞬間」の空気が変わる。
ゆるんだ襟元、崩れていく裾。だらしなくはだけていく姿は、理性を吹き飛ばすほど妖艶だ。
「…もう脱いじゃえば?」
そう囁いても、彼女は首を横に振る。
「まだ、脱がされたくないの」
――そう言って見せる照れた笑み。その一言に、欲望が爆ぜる。
脱がせないと見えないからこそ、男は「脱がしたくなる」。
だが、浴衣の本質はそこではない。
“脱がせる前の、緊張と高揚”。
それこそが、浴衣のエロスなのだ。
汗ばんだ肌、わずかに乱れた布のすき間、ふとこぼれる吐息。
すべてが“まだ知らない彼女”への入口となる。
そして──その奥へ踏み込んだとき、はじめて男は知るのだ。
この薄布一枚の下に、どれほど深い情欲が潜んでいたのかを。