素顔が見られる、女の子投稿型フォトダイアリー。
そしてこの日の締めくくりとなったのが、モニュメントバレー。
地平線まで続く赤茶けた大地と、広がる雲。
点在する奇岩のシルエットは、どこか神聖で、静かに語りかけてくるようでした。
ただ風が吹き、雲が流れ、岩が黙ってそこにある――そんな当たり前の自然が、こんなにも力強く感じられたのは、初めてかもしれません。
モニュメントバレーに来たら絶対見逃せないビューポイントのひとつ、それがここ Forrest Gump Point(フォレストガンプ・ポイント)。
モニュメントバレーに続く真っ直ぐに伸びた道がとても印象的で、トム・ハンクス主演のフォレストガンプという映画に出てきて一躍有名になった場所です。
モニュメントバレーを後にし、私たちは再び車に乗り込みました。
ここから向かうのは、この旅の中でも特に楽しみにしていた場所、グランドキャニオン・サウスリム。
赤茶けた大地を走り抜けること、約3時間。
陽が傾き、空がオレンジから藍へと変わっていくなか、車窓に映る景色は次第に静寂へと包まれていきます。
にぎやかだった日中の余韻が、少しずつ落ち着いて、心の中も穏やかに整っていくようでした。
そして、夜遅くにようやくたどり着いたのがヤバパイロッジ。
長い移動と自然の迫力に圧倒された一日を経て、静かに身体をベッドに沈めた瞬間、じんわりとした幸福感が広がっていきました。
明日、この旅のハイライトとも言える“グランドキャニオン”の全景を目にしたとき、自分は何を思うのだろう――
そんな小さな期待を胸に、眠りにつきました。
この日は、ユタ州とアリゾナ州を行き来しながら、大地が長い年月をかけて描き上げた“自然の芸術”を巡る、壮大で濃密な一日でした。
最初に訪れたのは、ナバホ族の聖地に位置する渓谷、アンテロープキャニオン。
◎ アンテロープキャニオンは、ナバホ族にとって神聖な場所で、「水が岩を流れる場所」と呼ばれています。自然の力や時間の象徴とされ、4年ごとに感謝の儀式も行われています。1997年にはナバホ族公園に指定され、訪問には許可証とナバホ族ガイドの同行が必要となりました。
観光と文化保護の両立が図られている、特別な地です。集合場所からトラックで移動する事15分程で到着した神聖なる場所
狭く切り立った渓谷に太陽の光が差し込み、岩肌に美しい曲線と影を描き出すその光景は、まるで自然が彫り上げた芸術作品のよう。
柔らかな砂の足元、幻想的な色彩、そして静けさに包まれた空間に立った瞬間、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれました。
次に向かったのは、ホースシューベンド。
コロラド川が大きく弧を描き、馬の蹄のような形をつくるこの場所では、展望ポイントから見下ろす景色の迫力に言葉を失うばかり。
自然が何百万年もかけて描いた大地の曲線と、そのスケールの大きさに、ただただ立ち尽くしました。