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脳シリーズ その8 集団脳
皆様、ご機嫌如何でしょうか?
本日は人類の進化の源、互いに高め合っていく、集団脳のお話。
人類は、これまですさまじい進化を遂げて、現在の社会を構築してきました。この進歩の力、技術革新のスピードは驚異的なものだと思います。
実はこの進化、進歩ですが、関与する人間の数が多い程、ある確率で新しい技術が生まれ、引き続がれる。これが進化、進歩を起こすメカニズムだそうです。
古代、ネアンデルタール人は、家族レベルでのコミュニケーションしかしていないのですが、ホモサピエンスは、100人以上の間でコミュニケーションをしていたらしいのです。多くの人間での情報のやり取りが盛んになると、そこに新しい気付き、発見があり、進化、進歩に繋がるそうです。こうしてネアンデルタール人は絶滅し、ホモサピエンスのみが生き残ったと。進化や進歩は、決して一人の天才が存在するからでも、個々人が賢いわけでもないようで、多くの人の関与による気付きが大切とのことです。所謂集団脳ですね。
確かにこれまで歴史的変革と言われた、コミュニケーション技術、文字の発明や印刷技術、インターネット等により、知識や知恵を多くの人の間で共有することで、爆発的に世界が小さくなって行った、その結果目覚ましい技術革新が起きた事実をわたくしたち、経験しております。
更に、進化や進歩を実現するためにもう一つ大切なことがあるそうで、それは失敗しても挑戦し続けることだそうです。
しかし、文明はある日必ず衰退します。歴史が証明しています。歴史を振り返るとそれは、栄華を誇った文明の中にいる人々の過信と予期せぬ天災が原因だそうです。
進化、進歩して行くことで、更に拡大しなければという、大きなプレッシャーにリーダーが遭遇します。
ローマは 多くの戦争を繰り返し経済危機が起きた結果、貧富の差が激しくなり、またマヤ文明は、 経済の拡大により森林が伐採され、環境が徐々に悪化、それが経済危機を導いたようです。拡大へプレッシャーが、戦争、森林伐採に繋がったようで。
皆でその文明の中に浸り、同じ方向に向かっていると、危機が迫っていることに気が付かなくなるようです。優れた文明、進化、進歩を可能とした集団の弱点がそれです。
何等か破滅の道に向かっていることに気がつくことができるか。何だか最近の温暖化現象も同じような事象ではないかと、怖くなります。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、至極、名言ですね。