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普通が良い
ある対談番組を見ていたら、耳寄りなお話が。
ある俳優さんは、食レポ番組で視聴者に美味しいと思わせようと意識をしないそうです。それで魅力が伝わることはないと、自信を持ってコメントされていました。そのお店の雰囲気に暫く浸り、料理人と様々なお話をして、それらを咀嚼してから食事を頂き、お店や人物、食事から自分が感じたことを素直に表現する。単に料理だけでなく、そこに影響する料理人の考えや、これまでの経験など、背景も含めて伝えてたいと。
素晴らしいと思います。だから上辺だけではない、視聴者に響く心からのコメントが出来るのだと思います。
またその対談では、ある有名な料理雑誌の編集長が明言を述べられておりました。
「尖った美食は瞬間美味しいかもしれないが、また明日食べたいとは思わない。普通に美味しい食事、また明日食べたいという料理が本当によい料理である」
「そこには、料理人の工夫が必ず入っている。お客さんが食べやすいように、美味しいように、といった年月を重ねた技、思いが、更に食事を際立たせる」
流石数多くのお店を周り、経験に裏打ちされたコメントと感心致しました。
決して最高級の食材を使用した最高級の料理ではなくとも、普通の料理でもお客さんのことをよく考えて、日々研究により変化させて、自分らしく創意工夫を凝らす。この思いと努力が大切なようです。
真理は一つです。
良いものを提供したいという熱い思いと、それを目指して努力と研究、試行錯誤ですね。
わたくしも、皆様に明日また会いたいと思われる存在を目指したいと思います。