◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
無駄な努力をする 立川談春
皆様ごきげんよう。
本日は落語家さんのお話です。
売れっ子落語家の立川談春さんから、頑張る人へのメッセージです。題して、手ごたえのある生き方とは。
談春さん、ご自身の苦労の経験から大切なことを悟ったそうです。
それは、
・自分にとって質の良い努力をしていることが重要、無駄な努力に見えても、それにより質の良い努力が見つかる。
100やって2ぐらい手応えはある程度で十分。
・人間、あがいている時の方が楽しい、その方が人生に手ごたえを感じ、毎日が前向きになる
・人の言いたいことをまず聞いてあげる。相手の思いを受け止めてあげることが大切
・プレシャーでも力を発揮する。緊張するのが普通、その中で力を出せることが本当の実力。緊張していなければ上手く行かない。
緊張を普段とする。自分で自由に緊張出来るようになったら、それはすごいこと。でもそうありたいと
なかなか出来ない考えですよね。
また、落語の極意とは、扇子1本で結界ができる。向こう側がお客様、手前側が落語家、従って高座の際には、冒頭必ず扇子を自分の前に置くそうです。
そして重要なのは、話の中身でなくしゃべり方。
女形の役を演じる場合は、自分に女性器をつける。そう思ってしゃべっている。これで所作やしゃべりが変わるそうです。なりきる気持ちですね。
次に、音が大切で、声のトーンや声の響きを工夫する。
フランスの有名な役者は、レストランのメニューを読むだけで、その言い方、声のトーンで聞き手を泣かせることが出来るそうです。
これは一度聞いてみたいですよね。
最後は、演じるのでなくしゃべりの流れが大切。動かないことで聴衆に想像させる。しゃべりだけで観客の頭の中に映像を描かせる。だから余計な動きや小道具は必要ないそうです。
何事も、人の心をつかむことが大切。そうすれば思いは必ず伝わるとのこと。そのために、気持ち、しゃべりと、流れを重んじている。
最後に粋なお話が。人生最後に落語を聞かせるとしたら、誰に聞かせたいかという問いに、顧客でも親でも家族でもなく、師匠の立川談志に教わったことをそのまま聞かせたいと。師弟愛ですね。
おあとが宜しいようで。