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脳シリーズ その2 意思決定のメカニズム
皆様ごきげんよう。
本日は意思決定と脳の関係のお話。
わたくしども、何かを決める場合、それは自分の意思で決めていると思っていますよね。でも実際は自分で決めているように思えて、脳が勝手に決めているそうです。脳の中の無意識な部分が高まり、そして意思決定をするとのこと。
脳には、波のようなリズム、揺らぎが存在し、その活動の中の偶然の揺らぎの発生で意思決定を行うそうです。その脳のリズムにちょうどあった時の意思決定は、心地よいと感じるらしく。
信じられない、という方もおられると思います。
人間、自分というものの存在を確立したいと思う特徴が御座いますし、プライドもあるので、自分が意思決定したと思い込みがちです。しかし実は違う。意思決定をした理由も、後付けで考えているらしいのです。
例えば、今日の夕食はこれを食べようと決める場合、自分で決めた気になっていますが、前の日のある情報とか、いつかの人の話とか、どこかで見た美味しそうな映像を脳が記憶しており、それで決めていることがあるそうです。つまり、無意識に勝手に脳が決めている。
人間の脳の仕組みは、氷山と一緒で、海の上に出ている意識の部分は極一部、海の下に隠れている無意識の部分が殆どで、波の揺らぎで隠れている部分が、偶然表に出てくるように、脳も揺らぎにより無意識の部分で意思決定しているそうです。リズムが大切とのこと。
そして、自分で決めた人生の道も、実は何等か過去に自分で興味を持って意識していたことが多いそうです。それらに関連する情報を無意識のうちに集め、脳に刷り込まれている。それが自然と後から影響を及ぼす。そして如何にも自分で決めたように思ってしまうと。
人間の脳にとって、意識はほんの一部に過ぎない、無意識が多数働いているということなのですね。驚きです。
解決したい問題について、寝る前にそのことを思ってから寝ると、朝になって妙案が浮かぶと言うことがありますよね。寝ている間、脳が無意識に考えてくれているのです。
これは以前述べたことがありますが、日常生活で、我々は何も考えずに行動することがあります。所謂、自動化ですね。例えば出掛ける際に鍵をかけますが、大体何も意識せず、自然と流れるように行動しています。これも脳の優れた機能です。意識していないので、ふと後から、鍵をかけたっけ、と疑問に思うことがありますよね。
自動化自体は悪いことではなく、正確性を担保する、早く行動するというメリットがあります。それだけ意識はあやふやであり、無意識にものを決め、行動している場合が多いのです。
こうなると、一体自分とは何か?という疑問を持ちますよね。
大変難しいですが、自分が、あまり自分を自覚していないことも自覚することが大切で、更に無意識に何かをしている自分も、また自分のうちとも言えて、極めて哲学的です。
このように脳のメカニズムを紐解いていくと、ひとつ重要なことに帰結します。それは、我々の脳の力を最大限活用して、よりよく生きて行く方法についてです。
大切なことは、夢を持つことです。大いなる夢を抱く、そしていろいろ経験、体験する。妄想する、考えることで、無意識のうちに脳が勝手に働いて、その夢に関する情報を集めてくる、関係する方向に向かっていく、そしてその夢が実現する可能性が高まることになります。その意味では、何かに関与していく、好奇心を持つことは、大変重要と考える明佐海で御座いました。
脳って素晴らしいですね!